<講演概要>
不特定多数の患者が来院し、入院患者にとっては生活の場であると同時に、医療従事者にとっては就労の場である病院。人の命を預かる施設であり、生活の場であり、仕事の場であり、24時間365日稼動しているという特殊な環境で、衛生、安全、快適、生産性、すべての面において、他の建物を超える高いメンテナンス品質が求められる。
ビルメンテナンスはこれまでも、上質な病院環境を実現すべくサービスを提供しているところであるが、想定される真のユーザーベネフィット「病院経営に資するビルメンテナンス」の視点では、まだ潜在的価値が残されていると考える。感染を防ぐための衛生的環境はもちろん、医療機器が万全かつ無駄なく機能するためのエネルギー管理、災害時等でも万全な医療行為が実施できる安全な環境、そして病院の「資産」である建物・設備機器の長寿命化など、あらゆる面でビルメンテナンスの新たな価値を探りたい。
病院経営にベネフィットを提供する「真の病院のパートナー」であるために、ビルメンテナンスはどうあるべきか。都立松沢病院のマネジメントを担当し、最上の病院環境を提供し続けている木村亨氏に、「病院マネジメントから見た、ビルメンテナンスの真価」について、ご講演いただく。