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<講演概要>
日本の生産年齢人口は1995年、総人口は2008年をピークに減少に転じているなか、あらゆる産業で人手不足が叫ばれている。代表的な労働集約型産業であるビルメンテナンス業界にとっては、人手不足はまさに「顧客にサービスを提供する手段そのもの」が絶たれることを意味しており、他産業に比して企業の存続への致命的なダメージが危惧されるなど、問題が深刻化している。
一方、労働者の就労ニーズは非常に多様化している。いつの時代も老若男女問わず、就労ニーズとして一番にあげられるのは「経済上の理由」であるが、近年ではそれに次ぐニーズとして「生きがい、社会参加」「健康上の理由」「一緒に働きたい人がいる」「働き方が自分に合っている」など、特にライフスタイルを重視したニーズが、場合によっては経済上の理由を上回ることもある。実際にビルメンテナンス企業においても「時給を上げても人が集まらない」という声が聞かれている。
多くのビルメンテナンス企業の人材募集方法は旧態依然であり、前述の「労働者の就労ニーズをつかみ、その実現に貢献する」といった募集はほぼ行われておらず、企業側と労働者側とのギャップはますます広がっている。
近年の労働者の就労ニーズはどう変化しているか、労働者の就労ニーズに“響く”募集技術とはどのようなものか、戦略的人材募集とは何か。日本最大級の求人サイト「バイトル」等を運営するディップ株式会社の升川事業部長にご解説いただく。