#04ビル新聞2018年6月18・25日合併号
「全国管洗浄協会」第16回定時総会
優良事業者9社を認定
-「排水管清掃」が共通仕様書の項目に-
(一社)全国管洗浄協会は5月22日、東京都港区のホテルメルパルク東京で「第16回定時総会」を開催し、平成29年度事業報告・収支決算について審議・了承するとともに、1月の臨時理事会で決定した30年度事業計画・収支予算について報告した。
上之原靖理事長は、「排水管清掃業務は生活や社会の基盤を支えている仕事であり、多様な要望に応えていくため技術力の向上に取り組み、より多くの技術者を育成して社会的責任を果たしていくことが当協会の役割」との認識を語った上で、協会認定資格として平成25年に創設した「建築物排水管清掃技士」は29年度91人が標準資格講習を受講し全員が合格。制度開始から5年間で累積資格者数が638人となったこと、29年度は「優良事業者認定制度」の立ち上げに重点的に取り組み、第1回として9社が認定されたことを報告した。
同制度は、排水管清掃事業者として業務依頼者の利便性向上と信頼確保を目的に、良質なサービスを提供する事業者を協会が認定するもので、認定は①協会員②建築物排水管清掃業の登録業者③吐出圧力20Mp以上、吐出水量25L/分以上の性能の高圧洗浄車(機)の保有④酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者が在籍││とともに、⑤従事者の30%以上が「建築物排水管清掃技士」資格者であることなどが要件となっている。認定の有効期間は6年間。
また、国土交通省等との勉強会の成果として、30年度に改訂が予定されている「建築物保全業務共通仕様書・同解説」(監:国土交通省、発行:一財・建築保全センター)に、これまで記載がなかった「排水管清掃」の項目が設けられる見込みとなったことも報告された。
30年度の事業計画では、▽建築物排水管清掃技士の資格者養成と優良事業者認定とを関連付けて推進▽31年度から始まる建築物排水管清掃技士更新講習(再講習)の内容の検討▽31年度を初年度とする「新アクションプラン」(計画年度31~35年度)の検討▽会員増強キャンペーンの実施などに取り組むこととしている。
このうち会員増強キャンペーンは、6月1日~8月3日の3カ月間に入会した企業に対して、入会金(通常5万円)を免除するもので、計画では年間20社の入会を目標として掲げている。
総会終了後に行われた功労者表彰では、新垣正和・㈲あかつき衛生代表取締役ら2人に理事長表彰、北村岳・フジクス㈱神奈川中央事業所長ら6人に優良従事者表彰、藤井金藏・㈱P・C・Gテクニカ代表取締役に感謝状が、それぞれ上之原理事長から手渡された。