#02
クリーニングメンテナンスの解決手法を、展示会の場で具体的に紹介
株式会社S.M.S.Japan
代表取締役 尾上武樹様
S.M.S. Japan は、メンテナンスクリーニングが進むアメリカで築いた経験と実績を活かし、最新の洗剤や機械を輸入販売している。また、クリーニングノウハウのコンサルティングとして汚れの落とし方をアドバイスすることもある。悩み解決の手段を広く知ってもらう場として、展示会を積極的に活用してきたという同社。代表取締役の尾上様に展示会の活用方法や効果について伺った。
カーペットクリーニングのノウハウを広めるために会社を設立
―どのような経緯で会社を設立されたのでしょうか?
私自身が長くアメリカでカーペットクリーニング業界に関わっていたのですが、ある時、日本に商品輸出を始めることになりました。商材はカーペットクリーニング用の洗剤や機械です。しかし良い製品なのにどうも反応が悪く、調べて気づいたのは、日本とアメリカのカーペット文化の違いでした。アメリカはカーペットクリーニングが一大産業に発展していますが、日本は異なります。元々ワックス床が主流だった日本では、カーペットメンテナンス方法が確立しておらず、当時、輸入洗剤がすぐ売れる環境にはなかったのです。そこで日本に拠点を移して、カーペットクリーニングのノウハウを普及しながら洗浄効果の高い輸入商品を扱っていこうと思い、2000年に会社を設立したのです。
―どういうお客様にご案内されていますか?
基本的には販売店経由の商品なので、販売店とまずコミュニケーションをとっています。直接エンドユーザーの方に働きかけることはありません。ただ、紹介や口コミによって直接相談が来ることもあり、メンテナンスのコンサルティングを行うこともあります。
お客様から販売店まで広く訪れてくれる場
―展示会はどのように活用されていますか?
過去にも様々なクリーニングの相談を頂くきっかけになったこともあり、年間複数の展示会を活用しています。普段、弊社の商品はプロフェッショナルでニッチなクリーニングに活用されることが多い分、展示会では日常清掃を効率的・効果的にすることができる商品も展示して、幅広い方にまずは知って頂くのが第一の目的です。
―中でもこの「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO」はどういう目的で使われていますか?
この業界の中では一番大きな規模ではないでしょうか。来場者数が圧倒的に多く、全国のお客様が来るので例年活用しています。弊社商品を気に入ってくださった方が、展示会ブースを出していると立ち寄ってくださることもあるので、直接ユーザーの方と話せる機会はうれしいですね。また、全国の販売店の方も来られるので、この場を挨拶や新商品紹介の機会として使っています。毎年ここで「お世話になっております」と挨拶できるのは、関係性の継続にも有効です。
―どのような商品を展示される予定ですか?
カーペット用洗剤、鏡やステンレスの水アカ除去クリーナー、大理石の研磨や消臭関連など、具体的な悩みを解決する商品を予定しています。清掃・クリーニング関係の方以外に、最近はホテル関係の方も展示会でお見かけします。インバウンド効果でメンテナンス課題も増えているとお聞きしますが、手法を知って解決できることは結構あるはずです。
具体的なメンテナンス課題にその場でアドバイス
―昨年の展示会ではどんな相談がありましたか?
日常管理面でのご相談はいろいろと受けましたが、一番皆さんが困っていらっしゃるのは、カーペットの重歩行路線が汚れてしまって戻らないという点です。弊社のこれまでの経験やノウハウ、海外事例などを紹介しながら、具体的にアドバイスさせて頂きました。カーペットの場合、日常管理で人が通る部分を重点的にメンテナンスしておく必要があるのですが、特に何もせず済ませてしまっているかもしれません。カーペットは本来であれば10年もたせることができますので、日常清掃と重点的な染み・汚れメンテナンスを組み込んで、使い続けて頂きたいです。
―展示ブースで工夫されていることはありますか?
商品展示以外に、鏡のウロコとり、カーペットの染みとりなどは実演で効果を見てもらっています。「カーペットのコーヒー染みはとれない」とかつて言われていましたが、決してそんなことはありません。設立時から中核商品として紹介してきたステインマジックという洗剤を使うと、しっかりとることができるのです。どの商品も科学的な根拠にもとづいて効果を発揮するようなつくりですので、それを展示や商談でお伝えしています。「無理だと思っていた染みとりも実は可能なんだ」と知るだけでお悩みを一つ解決できますので、展示会では良い商品を多くの方に知って頂けたらと思っています。