【生産性向上の支援・情報提供】見て触って体験!「無料ロボット体験見学会」開催レポート
開催レポート
見て触って体験!「無料ロボット体験見学会」
「ロボットを導入したいとは思うけど、一度実際に触ったり説明を聞いてみたい」「直近の予定はないけどロボットがどういうものか情報を集めたい」というお声にお応えして、生産性向上の支援・情報提供の一環として『無料ロボット体験見学会』を開催しました。
2024年12月4日、横浜のケルヒャー ジャパンには、30名を超えるビルメンテナンス事業者にお集まりいただきました。前半はケルヒャー ジャパンよりロボット導入や生産性向上に関するセミナーを、後半は実際にロボットの実機体験を行いました。今回はこの会の様子をお届けします。
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■間違いないロボット選びのコツ
まずは前半、生産性向上に関するロボット導入のコツや、ビルメンテナンス事業者の課題解決のヒントなどをテーマに、ケルヒャー ジャパンによるセミナーが行われました。
同社サービス本部の眞鍋氏によると、ロボットを選ぶ際に重要なポイントとして、
①センサー機能
②プライバシー保護の信頼性
③清掃管理のDX化
④操作性
の4つの観点をピックアップ。
実際の清掃現場でロボットを導入する際のハードルをクリアするには、『効率や安全性を司る「センサー」が自社の現場に適合しているか?』『ロボットに搭載されているカメラはプライバシー保護が信頼できるか?』『清掃機器の稼働計画は実際の稼働時間などが効率的に行われるか?』『導入後に使いこなせるのか?』『誰でも直感的に操作できるのか?』などのポイントが大切であるということを、事例を交えながらお話しいただきました。
■コードレス化でできる働き方改革
全国協会が発行する『ビルメンテナンス情報年鑑』で、過去10年間の「ビルメンテナンス業の悩みごと」でも上位に入る「現場従業員が集まりにくい」「現場従業員の若返りや人材育成が図りにくい」「賃金上昇が経営を圧迫している」という3つの項目について、 ケルヒャー ジャパン業務用営業部の柴山氏より解決のヒントを解説いただきました。
それぞれの悩みに対する提案として、ロボットの導入等で作業効率を上げるほか、誰でもできる作業方法を確立させることで作業の指導や管理にかかっていた時間を人材育成に充てること、作業時間帯を早朝夜間に行うのではなく日中作業に切り替えて募集のしやすい時間帯で清掃を行うことなどについて、お話しいただきました。
作業時間帯を日中に切り替えて清掃を行うメリットとして、人材確保がしやすいことのほか、施設自体が開店前や閉店後の光熱費を削減できること、清掃作業の見える化が図れること、突発的な対応などのオーナーのニーズに柔軟に対応できることなどが挙げられました。また、日中の営業時間帯に最適な静音タイプのコードレス掃除機の活用についても紹介していただきました。
■ロボットの実機体験
休憩をはさんで、後半はいよいよ実機体験会です。
会場でも一番の存在感を見せていた中~大型施設の床洗浄ロボット。マッピングのしかたのレクチャーを受け、実際にその場で実機を操作してマッピングを完了させ、指示どおりのルートを動く様子を体験しました。
参加者はロボットの重さや動くスピード、人の飛び出しや障害物をよける動作、ロボットが通過した後の残水がどれくらいあるか? などに関心を寄せていました。
コードレスのカーペットクリーナーや背負い式のクリーナーの体験では、操作性や、軽さ、吸引力、どれくらいの音がするか? などを確かめながら、操作体験をする様子が見られました。
導入ハードルが比較的低い、中規模施設向けのカーペット・ハードフロア向けのロボット掃除機にも注目が集まりました。ロボットの特徴、操作方法や手入れ方法などについて、参加者は熱心に耳を傾けていました。
■参加者の声
今回の体験会で注目したポイントや、現場でどのように活用していきたいか、参加者の方にお話を伺いました。
参加者Aさん
床の洗浄ロボットのスピードや、飛び出しにどれくらい反応できるかなどを体験しました。人手が不足しているので、人とロボットとのハイブリット化をしていかなきゃいけないと思っています。外注化先の業者さんに案内したいなと思っています。
参加者Bさん
バキュームタイプはすでに導入していて、今日はスクラバータイプを見たいと思って来ました。現在はほぼロボットがメインで運用しているので、今後も導入増やしていきたいですね。
参加者Cさん
来期に向けて、床洗浄ロボットを見に来ました。本社でインスペクションを担当していて、なにかいいものがあればおすすめしたいと思っています。
参加者Dさん
お客さまの方から「ロボット入れないの?」と聞かれることもあるので、関心の高まりをすごく感じています。なにかやり方を変えなきゃいけないと危機感を感じる一方で、社内でまだ後手後手になっているので、勉強しに来ました。
参加者Eさん
ロボットありきで他社との金額の比較になってくるので、自社でも導入したいなと思って来ました。導入ハードルが低いものなら試してみたいなと思います。
■まとめ
今回、初の試みの「ロボット体験見学会」。講義に聞き入ったり、熱心に質問をされる様子から、人手不足問題の解決策の一つとして、ロボット導入に対する注目度の高まりを感じました。
全国協会は今後もさまざまな企業にご協力いただきながら、体験を通してビルメンテナンス現場の生産性向上に役立てていただける機会を提供していきます。
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