unnamed Noimage

いまさら聞けないChatGPT(生成AI)講座 第1回

2025/03/17 16:30

1. はじめに:生成AIのChatGPTって何?

ここ最近、生成AIの進化が著しく、ChatGPT(チャット・ジーピーティー)のようなチャットボットツールがさまざまな業界で活用されています。今、生成AIの情報発信をしている人達は、高度な最新機能を競って紹介していますが、初心者にはますますハードルが高くなってきているのも事実です。

また、上場企業の大多数が生成AIサービスを事業に組み込み、業務の効率化や売上げアップに役立てています。大企業は自社のエコシステムにAIを利用していますので、下請けなどでその大企業の傘下の業務を取り扱うときに「生成AIに興味がない」などという顔はできません。積極的に取り組んでいるアピールができるようにしてください。

本シリーズでは、ChatGPTをはじめとする生成AIの基本から、ビルメンテナンス業界での活用事例、実際の導入方法までを6回にわたって解説します。ご安心ください、AIシステム内部の技術的な話や難解な専門用語は出てきません。どんなことに使えるか、気を付けるべきことは何かを中心にわかりやすくご説明いたします。第1回では、生成AIの基本概念と注意点について見ていきましょう。

※なお、この記事作成についてもChatGPT等の生成AIの力を活用しております。

2. ChatGPTとは?

ChatGPTは、アメリカのOpenAIが開発した高度な人工知能(AI)チャットボットです。インターネット上の膨大なデータをもとに学習し、人間のように自然な会話ができます。

まず、ChatGPTに「ChatGPTとは何ですか? 小学生にもわかるように説明してください」と質問した回答が図1です。

難しい用語を使わずに的確に説明できていることがわかりますね。逆に論文レベルで専門的に説明させることもできます。(図2)

これらの回答が瞬時にその場で得られる利点が革命的で、ChatGPTは2022年11月30日に一般公開されて、翌2023年1月には「約2カ月で月間アクティブユーザー1億人突破」という史上最速の普及と言われる偉業を成し遂げました。

CahtGPTの主な特徴は以下の通りです。

・質問に答える:一般的な質問から専門的な知識まで幅広く対応。
・文章を作成する:報告書やメールの下書き作成。ファイルの入出力も可能。
・データを整理する:データの整理や分析、図表にまとめる。
・絵画・動画を生成する:テキストから様々なテイストの絵や動画を作成。
・音声で対応する:音声のリアルタイムでのやりとりに適応する。
・言語を翻訳する:多言語対応で外国人とのコミュニケーションをサポート。
・プログラミングを支援する:プログラミング言語のソースを生成・表示する。

その上で、ビルメンテナンス業務等にChatGPTが活用できるシーンの例を以下のように挙げてみます。

2-1. 事務作業の効率化

ビルメンテナンスの現場では、作業報告書や点検記録の作成が欠かせません。ChatGPTを活用することで、以下のようなメリットがあります。

・報告書の自動作成:作業内容を簡単に入力するだけで、詳細な報告書を作成。
・メール対応の効率化:クライアントとのやり取りをスムーズにするテンプレートの作成。
・スケジュール管理:定期点検のリマインダーや業務の優先順位付けをAIに相談。

2-2. 技術サポートとトラブルシューティング

現場で発生するトラブルに対し、ChatGPTを活用して迅速に解決策を見つけることが可能です。

・機器の修理手順を検索:メーカーのマニュアルを要約し、迅速に手順を把握。
・過去の事例を分析:同様のトラブルが発生した際の対応策をAIに相談。

2-3. 教育と人材育成

ChatGPTは、スタッフの教育やスキルアップにも活用できます。

・新人教育のサポート:基本的な業務内容や手順をChatGPTが説明。
・ベテランの知識を共有:過去の経験をデータ化し、後進の指導に活かす。

3. おススメのChatGPT習得手順

初心者が事前知識なしでChatGPTをビジネスで使おうとすると、法的なことに抵触したりコンプライアンス違反をしてしまう可能性もあります。

直接的な仕事に使う前に、趣味や当たり障りのない質疑応答などでChatGPTの振る舞いに慣れておくことをおススメいたします。

その上で、ビジネスで注意する点を念頭に置き、実践活用してください。(図3)

4. ChatGPTの始め方

ChatGPTを初めて使う人は、以下の公式Webページにアクセスすれば無料でも利用できます。(図4)
https://openai.com/chatgpt

5. ChatGPTに親しむ

ChatGPTを利用するには、ChatGPTのメイン画面の文字入力欄に自然な言葉で入力するだけです。(図5)

ChatGPTは生活上、有益な情報を提供してくれます。例えば、料理のレシピを出させるにはうってつけです。(図6)

図6の続きの文章では、作り方の手順と気を付けるべき点なども丁寧に回答してくれました。
こんな感じで、デザートや飲み物のレシピも提案してくれますので、お試しあれ。

そのほかに、趣味や生活に役立つ質問の一覧を図7にまとめましたので参考にしてください。

次回から、ChatGPTをビジネスで使うための活用方法や注意点などを具体的に取り上げていきますので、この機会にAIを味方につけてしまいましょう!

【講師紹介】

杉山 貴思(すぎやまたかし)


【現職】G-word(グッドワード)代表
【肩書】次世代人工知能学会副会長/ソブリンAIプロデューサー/ビジネスコンサルタント

ChatGPT 等の生成AIを中心にテーマとして全国で登壇活動をこなす。衆議院会館や国連大学、早稲田大学、学習院大学、山形大学等で登壇し、生成AIのデモンストレーションが参加者から好評。国内初の(一社)日本情報技術協会認定AIプロデューサーで企業・組織のイノベーションを指導する実力者。複数の大学教授らとのAI研究に参加。ECコンサルタントとしても多数の実績がある。小冊子やハンドブック、雑誌コラムなど執筆もこなす。YouTubeに最新のビジネス情報を公開し、大学関係者や企業家等から好評を得ている。
【Webサイト】
https://www.g-word.jp/
https://ameblo.jp/g-word