第15回ビルメンテナンスこども絵画コンクール結果発表
2021/12/20 08:51
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応募総数1万3,000点超!
- 第15回ビルメンテナンス
こども絵画コンクール
先ごろ実施された「第15回ビルメンテナンスこども絵画コンクール」では、”未来のおそうじ”という応募テーマに対して、過去最多となる1万3,067点に上る力作が寄せられました。厳正な審査を経て、669の入賞作品と学校賞30校が決定しました。大臣賞および金賞の入賞者の皆さまに「どのような思いを込めて描いたのか」を聞きました。審査員による講評とともにご紹介します。
文部科学大臣賞
- 「ごみをたべてくれるかめ」
- 高知県/高知市立一ツ橋小学校
田北 杏さん(4年生)
作者コメント
田北 杏さん
ウミガメの胃の中にごみが詰まっていたというできごとを知り、食べたごみをエネルギーにして海をきれいにするウミガメロボットを考えました。想像したのは、大好きな海の生き物がごみを食べることもなく、美しい海で泳げる未来です。汚れた海ときれいになった海を表現するのが難しく、何回も描き直しました。きれいな海になってお魚が喜んでいるところを見てほしいです。
講評
- 公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会
- 広報委員会 委員長/小田浩司氏
- 広報委員会 担当副会長/佐々木洋信氏
色使いがきれいで、亀の表情もよいです。ごみを取り除く亀の力強さ、頼もしさが印象的です。魚や亀たちが楽しそうに海で暮らしている様子が想像できて、海洋生物がプラスチックを食べてしまっている現状への危機感と、海にごみを捨ててはいけないというメッセージが強く感じられる作品です。
厚生労働大臣賞
- 「自分でそうじできるビル」
- 鹿児島県/指宿市立丹波小学校
松野下 流生さん(2年生)
作者コメント
松野下 流生さん
”ビルがビルを掃除している”未来を想像しました。掃除中にビルが動かないように、吸盤でしっかり支えているところを工夫して描きました。
講評
- 公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会
- 広報委員会 委員長/小田浩司氏
- 広報委員会 担当副会長/佐々木洋信氏
紙いっぱいに大きく描かれたインパクトある作品です。ビルから手や足が出ている発想が面白いです。そして、汚れてしまったビルをきれいにしようと、多くの人や機械が協力して掃除をしている様子がよく伝わってきます。近い将来、このようなビルが実現するかもしれませんね。ビル清掃の仕事に関心を持って描いていただき、ありがとうございます。
環境大臣賞
- 「緊急出ゾウ!」
- 千葉県/暁星国際流山小学校
淺野 芽生さん(5年生)
作者コメント
淺野 芽生さん
この場面は、家でお母さんが掃除機をかけている姿を見て思いつきました。掃除機がかわいいゾウになり、リモコンの遠隔操作で工場の煙や川・森のごみ、空気をきれいにできたら、人や環境にとても優しいと思いました。5頭のゾウたちはしっぽのアンテナで指令を受けていて、ピンクのゾウは工場担当、灰色のゾウは川や花、生き物担当です。それぞれ表情も変えて描きました。
講評
- 公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会
- 広報委員会 委員長/小田浩司氏
- 広報委員会 担当副会長/佐々木洋信氏
ゾウ型のロボットで汚染された空気を吸い込むという発想がユニークですね。繊細なタッチでとても丁寧に描かれています。構図と色合いが素晴らしくて、心が温かくなるような作品です。手前にはきれいな川やお花畑があり、大気汚染から地球環境を守ろうという思いがよく伝わってきます。
金賞
日本建築衛生管理教育
センター賞
センター賞
- 「ひとつひとつ世界を変えていこう。
- ~まずは身近な所」
- 大阪府/大阪市立天王寺小学校
吉岡 茉菜さん(6年生)
作者コメント
豊かな海を未来につなげるため、同じ年ごろのこどもたちがごみ拾いをしているところを想像して描きました。苦労したのは、楽しく作業している女の子の表情です。みんなが豊かに思える「海」の表現も見てほしいです。
- 「びわこをきれいにしてくれる
- 大ナマズ」
- 滋賀県
柴田 絵理さん(4年生)
作者コメント
琵琶湖に住むナマズが、汚いごみを飲み込んできれいに水を浄化し、お花を咲かせたり、虹が出たりする様子を描きました。特に難しかったのは水しぶきを噴き上げる部分と水面ですが、がんばって表現しました。
- 「きれいな おそら」
- 愛知県/刈谷大和幼稚園
浦田 芳華さん(5才)
作者コメント
キラキラ輝く空を想像してごみを変身させるマシーンを描きました。ドーナツマシーンで吸い取られたごみが、私の大好きな宝石や食べものに変身して、お空に舞いあがります。お空が好きなものでキラキラ輝いたら気持ちいいと思います。
講評
- 公益財団法人
- 日本建築衛生
- 管理教育センター
- 常務理事
- 中崎 宏司氏
誰もが安心して住み続けられる環境を守るためには、吉岡さんの絵のとおり、できることから始めることが大切ですね。みんな笑顔のお友達が素敵です。琵琶湖の底まできれいにしてくれる大ナマズを描いた柴田さんの絵は、まわりの魚やカエルもうれしそうです。ごみを好きなものにリサイクルするという、浦田さんの発想もユニークです。とても楽しそうで掃除がはかどりますね。
シーバイエス賞
- 「そらをおそうじするくるま」
- 福井県
進士 明希穂さん(5才)
作者コメント
空はきれいだし、不思議なので見るのが好きです。だから、ずっときれいなままでいてほしいと思い、この絵を描きました。大変だったのは、車の煙突を一つひとつ違う色で塗ったことです。空を丁寧に塗るところもがんばりました。
- 「ゴミをすって おはなをそだてる
- ぞうさん おそうじ ロボット」
- 千葉県/国府台女子学院小学部
荒井 一花さん(1年生)
作者コメント
未来のごみ収集車を描きました。大きいゾウ型ロボットが町をきれいにしながらお花を植えて、背中の赤ちゃんロボットがお花に水をあげています。未来の町が花でいっぱいだといいなと思い、お花をひとつずつ丁寧に描きました。
- 「来た!!!
- ビルメンテナンスマンだ!!」
- 大阪府/
- 大阪教育大学附属天王寺小学校
城島 苺さん(3年生)
作者コメント
想像したのは、未来でもビルメンテナンスで働く方の一生懸命な姿です。この絵を描くにあたり、まずは動きのある人の絵を勉強して練習しました。工夫したのは、窓と人、人同士を重ねて描いたことです。一人ひとりの頼もしさを意識しました。
講評
- シーバイエス
- 株式会社
- マーケティング本部
- 専務取締役
- 本部長
- 高野 正男氏
こんな車がほしいと思わせてくれた進士さんの絵は、のびのびとした色使いや発想に感心させられました。荒井さんの色使いも華やかで印象的です。人に夢を与えながら環境問題を解決するロボットができるといいですね。城島さんは配色と全体的な構成が素晴らしく芸術性の高さを感じました。
リンレイ賞
- 「プラゴミをお花にかえる
- 犬と猫ロボット」
- 東京都/造形スタジオ・バル
森田 小春さん(6才)
作者コメント
プラスチックごみの問題を知り、この絵を描きました。見てほしいのは、ごみを食べてお花の種に変えてくれる犬型と猫型のロボットの体の中です。街中にこのロボットがいれば楽しいし、プラスチックごみも減っていいのになあと思いました。
- 「おそうじロボット『ピカリン』」
- 滋賀県/豊郷町立日栄小学校
野村 洸栄さん(2年生)
作者コメント
ロボットがお家を掃除してくれる未来をイメージして描きました。がんばって掃除している様子がわかるように、顔や手を工夫して描きました。
- 「ゴミだって キレイになれる」
- 神奈川県
後藤 維月さん(6年生)
作者コメント
きれいに楽しくごみをリサイクルしている様子を想像して描きました。一番大変だったのは額の絵です。細かいところもきれいに見えるように工夫しました。
講評
- 株式会社リンレイ
- 市場開発部
- 執行役員
- 村上 智信氏
森田さんの絵は、犬と猫のロボット、そして人間も楽しく描かれています。手足の機能まで細かく想像して描かれた野村さんの「ピカリン」のようなおそうじロボットも実現してほしいですね。後藤さんの絵は、発想や作画に優しく繊細な視点が感じられて素敵な作品です。
テラモト賞
- 「ごみをそうじする そらとぶおうち」
- 静岡県/浜松市立南の星小学校
清瀬 彩さん(1年生)
作者コメント
海洋科学博物館に行ったときに、お魚さんやカメさんがごみを食べてしまった展示を見て、かわいそうだなと思いこの絵を描きました。ごみを食べて泣いているお魚さんやカメさんのために、みんなが空飛ぶお家にのって、仲良く楽しそうにお掃除している姿を見てほしいです。
- 「ゴミをお花に変身カー」
- 大阪府/岸和田市立旭小学校
髙見 豪さん(2年生)
- 「ゴミばこがおそうじ」
- 奈良県/大和高田市立陵西小学校
島瀬 愛音さん(6年生)
講評
- 株式会社テラモト
- 東京本社営業三部
- 課長
- 平田 真博氏
清瀬さんの「空を飛ぶおうち」は着想が素敵です。一人ひとりが生活の中でごみを出さないように工夫したいですね。社会の課題に目を向けた高見さんの“ごみを吸って、お花に変える”という循環型社会の表現に迫力を感じました。未来の世界を表現してくれた島瀬さんの絵は、自動で歩くロボットと緑の木々が両立している世界が楽しく描かれていて素晴らしいです。
山崎産業賞
- 「元気いっぱい!お花畑の公園」
- 大分県/むさしこども園
帯刀 花さん(5才)
作者コメント
「大人になったとき、仲良しの友だちとこんな所で遊びたいな」と想像して描きました。お花をたくさんの色で表現し、そこに大好きな虫もいてほしいという気持ちを込めました。楽しさを伝えたいと思い、いろいろな色を使っています。
- 「銀河をきれいにする乗物」
- 岐阜県/カワイ絵画造形教室
國井 りんたろうさん
(1年生)
作者コメント
宇宙にも宇宙ごみがあることを知り、きれいなお空になるといいなと思って描きました。
- 「マメにそうじする枝豆クリーナー」
- 広島県
田中 夢芽さん(4年生)
作者コメント
環境を守るために生まれた枝豆クリーナーが、ごみがたまっているところや汚れているところに現れて、隅々までマメに掃除をする場面を描きました。体だけでなく、目も枝豆の形にしています。楽しく一生懸命に掃除をする枝豆たちの姿を見てほしいです。
講評
- 山崎産業株式会社
- 第2営業部 次長
- 上瀧 秀貴氏
楽しく元気いっぱいな様子を描いてくれた帯刀さんの絵に元気をもらいました。また、近い将来実現すると思われる宇宙旅行に思いを馳せた、スケールの大きな國井さんの作品からは、宇宙あっての地球だということに改めて気づかされました。田中さんの絵には衛生環境を維持するための「マメ」な作業の様子が描かれていて、強いメッセージ性を感じます。
ニッカー絵具賞
- 「ゴミを花火に変える家」
- 神奈川県
山口 千晴さん(5才)
作者コメント
コロナウイルスの影響で花火大会が中止になりとても残念でした。「世界からコロナがなくなりますように」と願いを込めて、ごみやコロナを綺麗な花火に変える家を描きました。楽しく明るい気持ちになるような花火を見てほしいです。
- 「コロナにまけない町づくり」
- 広島県/呉市立呉中央小学校
喜多 楽さん(3年生)
- 「魂のおそうじ」
- 神奈川県/RRSアトリエポップ
鈴木 琉加さん(6年生)
作者コメント
魔法使いが魔法の力で魂のおそうじをしている場面を想像して描きました。いちばん苦労したところは、魔法陣が光を出しているように描いたことです。魔法使いが使う魔法の表現を工夫しました。
講評
- ニッカー絵具
- 株式会社
- 取締役相談役
- 妻倉 一郎氏
山口さんの絵は、可愛いらしい家とともに、ごみを花火に変える発想力がこどもらしく微笑ましいです。喜多さんの作品は、画面全体から躍動感があふれています。まとまりのある構成にも感心しました。作品名に「魂」と名付けた鈴木さん。発想がすごいです。兄妹でお掃除を一生懸命されている様子が伝わりました。
審査員賞
- 「ごみをすうとおはなに
- へんしんするそうじき」
- 岐阜県/
- 石井学園 合歓の木幼稚園
牧田 帆茉莉さん(3才)
- 「コロナをお掃除して
- 地球に花を咲かせて楽しく遊ぶ」
- 神奈川県
内田 怜花さん(4才)
作者コメント
コロナウイルスがなくなり、早くおもいっきり遊びたいのでこの絵を描きました。大好きなユニコーンの角は病を治す力があるということから、ユニコーンに乗ってコロナウイルスをお掃除することを思いつきました。
- 「みんなでおそうじがんばるぞ!」
- 埼玉県/自由アート北越谷教室
角田 咲絵さん(1年生)
作者コメント
世界中からウィルスが少なくなればいいと思い、ウィルスを掃除している絵を描きました。中心の赤い大きなウィルスに注目して欲しいです。
講評
- 絵本作家
- 松本 絵里氏
- 陶芸家
- 有光 志津枝氏
牧田さんの絵は、大きなふたつの顔の表情がとてもかわいい作品です。お花に変身する掃除機があったらとても楽しいですね。内田さんの絵は、“コロナをお掃除”という重くなりがちなテーマを明るい色づかいで躍動感いっぱいに表現できていて、見るものに希望と力強さを与えてくれます。元気のある色使いがとても印象的な角田さんの作品は、みんなで協力している感じがとてもよく表現できていました。
全国協会長賞
- 「地球を守るおそうじロボット」
- 奈良県
松下 泰士さん(2年生)
- 「ロボットと一緒にお掃除」
- 大阪府/阪南市立舞小学校
関野 結楽さん(4年生)
作者コメント
未来でも変わらず「人の手でおそうじするのがいいな」と想像して描きました。考えたのは、ロボットと人をどのように描こうか、という点です。また工夫したのは、ロボットに負けずに人がお掃除しているところです。窓から見える未来の景色にも注目してほしいです。
- 「虹の分別ラインできれいな地球」
- 東京都/東京創価小学校
矢島 さくらさん(4年生)
作者コメント
ビルや街から出たごみが空に上がって、虹の分別レーンを通り、きれいな水や苗木に変わって私たちの住む街に帰ってくる絵を描きました。未来にこんなことができたら、ビルメンテナンスも華やかだし、地球にも優しいし、夢があっていいなと思いました。
- 「自動で回収お掃除ロボット」
- 島根県/北陽ビル管理株式会社
白石 理桜さん(5年生)
- 「ビルのそうじ」
- 埼玉県/春日部市立立野小学校
関口 優菜さん(5年生)
作者コメント
実際のビルではどんなふうに掃除をしているのかを想像しながら描きました。工夫した点は、風船の色をオリンピックカラーにしたところです。
講評
- 公益社団法人
- 全国ビルメンテナンス協会
- 常務理事
- 堀口 弘氏
松下さんの作品は自然をお掃除ロボットが守るというテーマと、画面を分割する手法に感心しました。関野さんの絵は人とロボットが、未来社会で一緒に働くというテーマが大変よいと思います。虹の分別という発想がすてきな矢島さんの絵は、分別後に新たな植物が台地に降りてくるストーリーもいいですね。白石さんの絵では、ロボットがごみ捨て場まで整理してくれ、ネコも喜んでいます。関口さんの絵は、実際の清掃作業を具体的に思い浮かべながら楽しく、明るく描いてくれました。たいへんよくビル清掃を観察してくれていますね。
総評
- 公益社団法人
全国ビルメンテナンス協会 - 広報委員会担当 副会長
- 佐々木 洋信氏
今回のコンクールでは、例年にも増して多くの方々にご参加いただきありがとうございました。子どもたちの作品を見ると、その豊かな発想力と表現力に驚くとともに、”未来のおそうじ”という応募テーマについて、一人ひとりが真剣に向き合い洞察する姿勢に感心させられます。ロボットやバイオなどの最新テクノロジーを描いたもの、海洋プラスチックごみや大気汚染などの環境問題を扱ったものなど、実に多くの作品をお寄せいただきましたが、いずれも、メンテナンスや清掃の重要性を深く理解しなければ描けないものばかりです。ビルメンテナンス業について広く社会に知っていただくという本コンクールの意義を十分に果たせたものと感謝申し上げます。
銀賞、銅賞、学校賞の入賞者については、ビルメンテンスこども絵画コンクールの特設サイト
にて氏名を発表しておりますので、ご確認ください。
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