補助金・助成金情報#78
子供1人最大3万円?児童手当が拡充されます
2023/08/04 10:00 更新
子供1人最大3万円?児童手当が拡充されます
子供を養育する世帯に対して子供1人につき月最大1万5000円を支給する「児童手当」について、2024年10月に拡充が行われるとの政府発表がありました。
以前児童手当の現在の要件について説明しましたが、今回は拡充後の要件について現行と比較しながら解説していきます。
児童手当の支給対象となる児童は、現行では「15歳の誕生日後の最初の3月31日まで」となっています。2024年10月の拡充後では、「18歳の誕生日後の最初の3月31日まで」が対象となります。つまり、対象年齢が中学3年生から高校3年生まで延長されたことになります。高校に行かずに働いている児童の場合、親と同じ世帯に所属して扶養されていれば、支給対象とするとのことです。一方、生計が独立している児童については対象外になると想定されます。
現行の支給額は、3歳未満の場合は月15,000円、3歳以上小学校卒業までの場合は月10,000円となります。第3子以降であれば小学生でも月15,000円が支給されますが、中学生の場合は第3子以降でも月10,000円となります。
2024年10月の拡充では、高校生の児童に対しても月10,000円が支給されます。また、第3子以降の支給額が月15,000円から月30,000円へ倍増されます。この第3子以降の増額は中学生・高校生にも適用される予定です。
尚、「第3子」とは「18歳の誕生日後の最初の3月31日まで養育している児童の内の3番目」を意味します。たとえば、長女(18歳)・次女(16歳)・三女(14歳)がいる世帯の場合、長男10,000円、次男10,000円、三男30,000円が支給されます。しかし、翌年になると長女が19歳となります。すると、その年の支給額は、長女0円、次女10,000円、三女10,000円となります。このような制度上の都合により、中学生や高校生が第3子として月3万円を支給されることは少ないと想定されます。
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