幅広い経費が対象になる！厚生労働省の業務改善助成金とは？

厚生労働省の業務改善助成金は、中小企業等が生産性向上のために行った設備投資費用を助成する大変人気が高い助成金です。ただし設備投資を行うだけでなく、事業場内最低賃金を引き上げる必要があり、その分人件費を負担することになります。
2021年度では正規と非正規労働者の待遇格差を解消するための同一労働同一賃金 制度が中小企業でも義務化されました。また、最低賃金も28円アップと過去最大の引上げ となり、多くの事業者は人件費の増加に伴う対応に追われています。その増加した人件費を補うための設備投資を支援する目的で設けられたのが業務改善助成金です。今回はこの業務改善助成金についてご紹介します！

助成対象者は事業場単位となり、事業場規模100人以下が対象となります。且つ事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が30円以内である必要があります。東京都の場合、2021年の最低賃金が1041円 のため、事業場内最低賃金が1071円以内の事業場が対象です。ちなみに最低賃金未満の賃金を払っている場合、最低賃金法違反と見做され、50万円以下の罰金を科せられる恐れがあります。