補助金・助成金情報#49
『令和4年度のキャリアアップ助成金は何が変わる?』
令和4年度のキャリアアップ助成金は何が変わる?
厚生労働省のキャリアアップ助成金はアルバイト等の非正規雇用労働者の待遇改善を支援する大人気の助成金です。令和4年度では各コースで大きな要件変更があります。今回は令和4年度におけるキャリアアップ助成金の変更点について解説します。
〇正社員化コース
正社員化コースは、有期雇用労働者から正社員(1人あたり57万円)、有期雇用労働者から無期雇用労働者(1人あたり28.5万円)、無期雇用労働者から正社員(1人あたり28.5万円)に転換した場合に支給される、最も人気が高いコースです。令和4年度では、「有期雇用労働者から無期雇用労働者へ転換」という条件が廃止になります。つまり正社員への転換だけが対象となります。
また、対象となる正社員の定義も変更されます。現行の条件では「同一の事業所内の正社員向けの就業規則が適用されていること」となっています。しかし、令和4年10月1日以降に対象労働者を正社員転換した場合、「『賞与または退職金の制度』かつ『昇給』が盛り込まれた正社員向けの就業規則が適用されていること」という条件になります。つまり正社員に転換しても賞与または退職金、及び昇給制度が適用されていなければ対象外となります。
非正規雇用労働者についても現行では「6か月以上雇用している有期または無期雇用労働者」ですが、令和4年10月1日以降の正社員転換では、「正社員と異なる雇用区分の就業規則等の適用を6月以上受けて雇用している有期または無期雇用労働者」という条件が適用されます。つまり正社員とは別に非正規労働者用の賃金規程等を整備することになります。
この記事はマイページ会員限定です。登録(無料)すると続きをお読みいただけます。