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CASE77 洗剤、カビ取り剤は身近な化学物質、取り扱いに注意!
―化学物質管理者、保護具着用責任者の選任、4月から義務化へ―

2024/04/25 11:00

【事故エピソード】
浴室清掃中に、天井のカビが気になったA子さん(60歳)は、急いでカビ取り剤の入ったスプレー容器を取りに戻り、すぐに天井に向け薬剤を吹きかけた。はじめは薬剤が十分に噴霧されず、握っていた手に流れ落ちてきたり、天井に吹きかけた薬剤も雫状になり、滴り落ちてきた。

カビが発生している部分に繰り返し吹きかけているうちに、薬剤が目に入ってしまった。A子さんはすぐに洗面所で目を流水で洗い流したので、その後特別の症状は現れなかった。

[1]カビ取り剤には「次亜塩素酸ナトリウム」という化学物質が使われる

広く使われているカビ取り剤には、「次亜塩素酸ナトリウム」という化学物質が含まれています。次亜塩素酸ナトリウムは「塩素系」カビ取り剤で、カビ菌の「殺菌」とカビの色素を「漂白」するという効果があります。一方で、健康に対する有害性として、皮膚腐食性/刺激性や眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性があげられています。

こうした薬剤・化学物質を安全に取り扱うために、この4月1日から国は大きな法律の改正を行いました。

[2]化学物質管理者、保護具着用責任者の選任を義務付け

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