「化学物質の性状に関連の強い労働災害の分析結果」を公表(厚生労働省)
2024/06/28 10:20
厚生労働省ではこのほど「化学物質の性状に関連の強い労働災害の分析結果」を公表しました。
化学物質の性状に関連の強い労働災害のうち、「有害物等との接触」による労働災害の3年分(令和元年から3年)の1,229件について、詳細な分析がなされています。
■結果の概要
①業種別発生状況をみると、ビルメンテナンス業が含まれる「清掃・と畜業」は、「食料品製造業」「化学工場」とならび、災害の多い業種であることが示されています。
②製品等別発生状況をみると、ビルメンテナンス業で多く使用されている「洗剤・洗浄剤」による労働災害が約3割を占め、圧倒的に多くなっています。また「消毒・除菌・殺菌・漂白」によるものも多く見られました。
③作業別発生状況をみると、「清掃・洗浄作業中」が約3割と最も多く、「点検・修理・メンテナンス作業中」も約1割で、高い割合であることが示されています。
④清掃・と畜業の詳細をみると、「洗剤・洗浄剤」による災害が約4割を占めるほか、「廃液・廃棄物」などさまざまな製品等による災害が発生しています。また作業別では「清掃・洗浄作業中の災害」が半数以上を占めています。
■関連リンク
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