CASE83 転倒事故急増中 半数が70歳以上の高齢者 -今一度、職場のエイジフレンドリー対策の徹底を-
2024/10/25 10:00
【事故エピソード】
前夜の強風、大雨で落ち葉がマンション地下駐車場入り口付近に吹き溜まっていました。A子さん(71歳)は、朝一番で落ち葉の掃除を指示され、自在ボウキを使って履きながらビニール袋に落ち葉を回収していました。
雨に濡れた落ち葉は履きとりにくく、しかも朝は出庫する車も多いので、その都度通過する車を通路の脇に退避してやり過ごさなければならず、苦労していました。
ゴミ袋もいっぱいになったので一度捨てに行こうとしたA子さん、後ろからの車を気にしながら脇に避けようとした時、濡れた落ち葉で足が滑り転倒してしまいました。車との接触は避けられたものの、転んだ時膝を強く打ち、骨折してしまいました。
[1]ビルメン業で急増する高齢者の転倒災害=東京労働局
東京労働局によると、2024年上半期(1-6月)の東京都内におけるビルメンテナンス業の休業4日以上の死傷者数は280人で前年同期から50人、率にして22%の増加です。そして事故の50%が転倒災害で、その被災者の年齢は70歳代以上が56%を占めているという状況です。全国的にも同様な状況と思われます。
これからの季節、凍結、降雪など天候によって転倒のリスクがますます高くなります。転倒事故予防活動を積極的に進めましょう。
この記事はマイページ会員限定です。登録(無料)すると続きをお読みいただけます。