

CASE87 作業後そのままにしていた掃除機に足をぶつけ骨折! ―急いで忘れ物を取りに戻ったばっかりに―
2025/02/25 10:00

【事故エピソード】
Kさん(63歳)は、マンション談話室内の床のバキューム清掃を終えた。その後、室内の手すりやドアノブ、扉の把手などを除菌する作業が残っていたが、消毒スプレーを忘れてきたことに気付き、資機材庫へ取りに戻った。
急いで談話室に戻って作業に取り掛かろうとしたKさん、床に放置したままだった掃除機に思い切り足をぶつけ転倒、右足薬指を骨折してしまった。
[1]事故の背景に二つの要因がある
この事故の直接の原因は、作業が終わったのに“掃除機を放置したままにしていたこと”ですが、事故を誘発した要因として、“消毒スプレーを忘れたことに気付き急いで取りに戻ったこと”が挙げられます。
コロナ禍以降、多くの現場では住民等が共同で利用する施設の殺菌・消毒業務が追加されるようになり、業務量が増えています。作業者の負担が増していることが事故の要因となっている可能性もあります。
この記事はマイページ会員限定です。登録(無料)すると続きをお読みいただけます。