補助金・助成金情報#19
『令和3年度の助成金はどのような傾向ですか?』
2021/03/01 10:00
令和3年度の助成金はどのような傾向ですか?
厚生労働省の令和3年度の予算案が公表されています。この予算案から、令和3年度の厚生労働省の助成金はどのような傾向にあるのか想定することができます。
そこで今回は令和3年度にどのような助成金が出るかご紹介します!
まず厚生労働省の令和3年度の一般会計予算は33兆1,380億円であり、令和2年度当初予算額の32兆9,861億円と大きな差はありませんが、来年度もより全面的にコロナ対策の助成金に力を入れることが予想されます。
そして、予算案の中で最重要の柱の1つとして「ウィズ・ポストコロナ時代の雇用就業機会の確保」が挙げられています。この括りの中に主要な助成金に関する予算が組み込まれています。
まず従業員に支払う休業手当を助成する雇用調整助成金に関する予算「雇用の維持・継続に向けた支援」について、令和2年度の72億円から6,853億円へと大幅に増額されています。緊急事態宣言が再発令される等、新型コロナウイルス感染症の完全な収束がまだ見込めない状況のため、より大規模な雇用維持支援が求められているからです。また、雇用調整助成金以外に「在籍型出向の活用による雇用維持等への支援」という項目も設けられています。つまり、従業員を他社へ出向させることにより雇用維持を図る取組であり、この取組を促進するために「産業雇用安定助成金」が新たに設けられています。
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