補助金・助成金情報#17
『よくある質問② 助成金・補助金にも税金はかかりますか?会計処理はどうすればいいですか?』
よくある質問② 助成金・補助金にも税金はかかりますか?会計処理はどうすればいいですか?
助成金・補助金は宝くじと同じく税金がかからないというイメージを持たれている方も少なくありません。しかし、経理に携わる方ならご存知かと思いますが、助成金・補助金も原則として税金がかかってしまいます。
そのため、その税金が差し引かれることを考慮せずに、受給金額をまるまる計算に入れて使い道を計画してしまうと、その計画をきちんと遂行できない危険があります。そして計画を遂行できなければ、助成金・補助金が支払われない恐れもあります。
助成金・補助金も会計上は同じ「収入」の扱いとなり、損益の「益」になります。会計の世界では常識ですが、売上などを足した収益から損益(費用)を引き、その残った利益に対して課税がなされます。ただし、助成金の多くは人材の採用や就業規則の改訂等の取組がメインであり、物品を購入することがないため、消費税はかかりません。一方、補助金の多くは、対象経費である物品の購入や設備投資がメインであるため、そのかかった消費税の分だけ、補助金を返還しなければならないケースがあります。
助成金・補助金の多くは、住民税や法人税、事業税などの滞納があると原則として申請ができません。助成金・補助金は対象事業が終わった後に支給されるため、その間に資金調達することが前提となります。しかし、経営が厳しく資金調達どころか納税すらできないような事業者に対しては、助成金・補助金の支給はできないと判断されます。また、厚生労働省から出ている助成金の場合、雇用保険や労災保険などの労働保険料の滞納があると申請できません。
この記事はマイページ会員限定です。登録(無料)すると続きをお読みいただけます。